台所について
台所はほとんどのお住まいに設けられており、主に食べ物などを調理するために
使用されます。台所は、キッチン・厨房・調理場・勝手場などいろんな呼ばれ方があります。
流し台、換気設備、作業台、加熱調理器、収納庫といった作業空間から成り立っています。
一般住宅では台所やキッチンと呼ばれることが多いですが、レストランや給食センターなどの、
大規模な業務用の場合は、厨房や調理場と呼ばれます。レストランのような業務用の台所は、
作業人数が多いため、それに合わせた適切な広さや設備が必要となってきます。
設計には、給水・電気・ガス・排水などが関係しており、幅広い知識が要求されます。この知識を
持つ専門の方を「厨房設備施工技能士」といいます。台所は食べ物を扱うため、
衛生面などは大変気を使わなければならないので、定期的に検査することをお勧めします。
台所の配置場所には色んな意味合いがあります。台所はかつて、北側に配置されることが多く見受けられましたが、
これは昔の冷蔵庫は、今現在の冷蔵庫のように保存技術が発達していなかったため、
食べ物が腐ったりすることを防ぐという目的がありました。この傾向は、保存技術が発達された今現在でも
受け継がれることが少なくはありませんでした。しかし近年では生活様式の変化などにより、
居間や食事室と一体化された台所が南側に配置されるようにもなってきました。
台所はただ単に食事をする場として設けられているのではなく、母娘や嫁姑などが協力して料理をすることで、
コミニケーションを深めることも出来る場でもあります。近年では食育の場所としても台所が複権されつつあり、
家族共同で行うことで調理の過程やそれを通じて物事の過程を知ることができ、刃物や火の危険性を知ることができます。
台所は構成によって分類されます。その代表的な例として挙げられるのが、セクショナルキッチンと
システムキッチンです。セクショナルキッチンとは、流し台、調理代、コンロ台などの部材を並列配置して構成された
キッチンのことを言います。このキッチンは一般的には製造費が安く、取替えも比較的に簡単になっています。
しかし、テーブルトップにつなぎ目ができることや、規格によって製造されるため、構成の制限が大きくなります。
次にシステムキッチンとは、流し台、調理台、コンロ台などの部材をパーツとして組み合わせて、
一枚板で製造されたテーブルトップを乗せた一体構成の台所となっています。このキッチンは部材の取替えが困難であり、
また、日本におけるシステムキッチンの部材の各メーカーで規格が違うため、メーカーを超えての構成や取替えは不可能であるため
注意しましょう。
台所のメーカーは30社以上あるので、台所の取替えなどをお考えのお客様は、事前にインターネットなどで
調べるなどして、少しでも多くの知識を身につけておきましょう。