雨樋とは
雨樋(あまどい)とは建物の屋根に落ちた雨水を集めて排水する装置です。
①雨樋の必要性
○雨樋がないと屋根を流れてきた雨水が直接落ちてくるため、建物の周りが滝のようになってしまいます。
そのため雨音も大きくなりますし、たいした雨でもないのに屋根から落ちてきた雨水でずぶぬれなんてことにもなってしまいます。
○屋根に集まった雨水がそのまま地面に落ちると、跳ね上がった雨水で建物を湿らせたり、
地面に穴を開け水はけが悪くなったりします。
この屋根から落ちてくる雨水の勢いはモルタルにですら削り取ってしまうほどです。
家全体の水はけが悪くなると家を腐らせる原因となります。
②雨樋の部位の種類
○軒樋
まず屋根から流れてきた雨水を受け止める部分を軒樋といいます。
雨水を受け止める樋なのでそのまま受け樋ということもあります。
通常は半円のものが使われることが多いです。
軒樋はしっかりと勾配をとってあげてしっかりと雨水の流れを作ってあげることが大切です。
○集水器
集水器とは軒樋から流れてきた雨水を集める部分です。
じょうご、や枡(ます)とよばれることもあります。
○止まり
軒樋の先端に取り付ける部品です。
軒樋の勾配をしっかりと取っていれば雨水は集水器に向かいますが、
大量の雨でもしっかりと雨水を流すために止まりも必要となってきます。
○縦樋
縦樋(たてどい)とは集水器で集めた雨水を地面、下方向に流すための部品です。
○エルボ
縦樋にカーブを付けるための部品です。
○樋金具
樋金具(といかなぐ)とは雨樋を建物に固定する部品です。
基本的には、軒樋を固定する金具(鶴首、打ち込み)と、
縦樋を固定する金具(ツカミ)の2種類になります。
主な部品は以上になります。
しかし、建物にはさまざまな形があるため状況に応じてその他の部品をも使用することもあります。
○寄せます
2本の縦樋をまとめるための部品です。
寄せますを使うことによって縦樋をすっきりと見せることができます。
○平飾り
平飾り(ひらかざり)とはしぶき板ともいわれ、
2階で集めた雨水を1階の軒樋に流すときに、あふれないようとめる部品になります。
○軒継ぎ・縦継ぎ
軒樋や縦樋は長さが足りない場合が出てくるため、
2本をつなぐため継ぎ手が必要となってきます。
○曲がり
曲がりとは軒樋に折れ目を付けるための部品です。
コーナーと呼ばれることもあります。
③当社の雨樋工事
雨樋工事は主に部分的に工事することの多い箇所です。
それは、台風など大雨などで部分的に破損するからです。
住宅全体の雨樋の交換は樋自体の老朽化が見られる場合になります。
当社では補修が必要な箇所とそうでない箇所をしっかりと見極め、
それをお客様に伝えたうえで工事させていただきます。