漆喰について!
今回は漆喰についてご説明させていただきます。
今現在、「漆喰」というものがなんであるかを知っている方は、
少なくなってきている傾向にあります。今回はそのような方々のために、
少しでも漆喰についてご理解、興味をお持ちいただきたく「漆喰」を、
テーマとして挙げさせていただきました。
まず初めに、「漆喰とは何なのか?」という点についてご説明させていただきます。
漆喰とは、消石灰を主成分としている塗り壁剤のことで、近年ではその優れた特性が注目され、
さまざまな用途で扱われています。漆喰は、水酸化カルシウムや炭酸カルシウムを主成分としており、
土壁に比べて雨風にも強い耐久力を持っており、古くから城郭や寺社、土蔵、民家などの、
土壁の上塗り材として扱われてきた建築素材です。その他にも、屋根の面土や鬼瓦の瓦止め、
面土の隙間から生じる雨漏れを防ぐための役割も果たしています。漆喰は施工後、約2時間程すれば、
固まってしまいす。それは、主成分である消石灰と空気中の炭酸ガス(CO2)が反応し、
炭酸カルシウムを生み出し硬化してしまうからです。なので漆喰工事を行う際は、
漆喰が固まる前に仕上げなくてはなりません。
今現在、日本における漆喰の種類は大きく5つに分けられています。1つ目は、
本漆喰と呼ばれ、旧来漆喰とされきたものです。昔ながらのつくり方で海藻(ふのり)を炊いてのりを作り、
麻すさと塩焼き消石灰を混ぜ合わせて作り上げたものです。2つ目は、土佐漆喰と呼ばれるもので、
3ヶ月以上発酵させた藁と消石灰を水で混ぜ合わせ、熟成させたものです。この漆喰は、
藁の成分が発色し、施工直後から退色するまでの間だは薄黄~薄茶色に仕上がります。
3つ目は、琉球漆喰と呼ばれ、生石灰と藁(わら)を混ぜ合わせたものに水を加え、生石灰に消化加熱反応を起こさせることで、
藁を馴染ませ、さらにそれをすり潰し熟成させたものです。これは土佐漆喰と比べると、
混ぜ合わせる藁の量が多いため、日光や紫外線で退色するまでは濃黄~薄茶色に仕上がります。
この漆喰は主に沖縄の屋根工事で扱われることの多い漆喰です。4つ目は、既調合漆喰と呼ばれるもので、
これはいわゆる漆喰メーカーが製造した漆喰製品のことを言います。この漆喰は、塩焼き消石灰と麻すさ、
粉末海藻のり、炭酸カルシウムなどを配合された粉末製品で、水を混ぜ練ることで漆喰として扱われます。
最近では、合成樹脂や化学繊維を使用した製品、また顔料を混ぜて色を付けた製品も多く見られます。
そして最後の5つ目は、肥後漆喰と呼ばれるものです。肥後漆喰とは、古くから受け継がれている、
肥後の伝統的な塗り壁材です。その代表として熊本城が挙げられます。肥後漆喰は主に、
有明海で採られる赤貝を主原料としています。他には、海藻、稲穂といった自然素材のみを使用し、
造られています。今現在で使用されている漆喰のほとんどは石灰岩をしようしています。
この石灰岩と呼ばれるものは自然界に蓄積された限りある資源なのです。
それに対し、肥後漆喰が主原料としている赤貝などは、中身を得た後は捨てられてしまうものです。
このように肥後漆喰は限りある資源を主原料にするのではなく、捨てられてしまう資源を主原料とし、
利用することで新たな価値を生み出してくれる材料となっています。
これらの5つのものが今現在大きく5つに分類された漆喰の種類となります。
次に漆喰のメリットについてお話させていただきます。今紹介させていただいている漆喰には、
様々なメリットがあります。まず漆喰は経年変化とともに耐久性が高まるということです。
これはなぜかというと、漆喰には消石灰というものが含まれており、この消石灰には、
空気中の二酸化炭素を吸収しゆっくりと元の硬い石灰岩の状態に戻っていくといった、
性質があるためです。つまり、壁などに使用された漆喰もこの性質によって、時間が経つにつれて、
おのずと自然硬化が進み耐久力を増していくということです。よって、漆喰は耐久力に、
優れていると考えられます。他にも漆喰は防火性でも優れているといわれています。
漆喰は「建築基準法第2条第9号」で不燃材料としても認められており、なおかつ、
天然素材を使用しているため、万が一火災が起こった場合でも、ダイオキシンなどの
有害なガスを発生させてしまうといった心配もありません。これは、火災による、
二次災害を防ぐ上で大きなメリットになるといえるでしょう。このように漆喰には、
私たちが生活していくうえでも大きなメリットがあります。
冒頭でもお話したように、今現在では漆喰について知らない方のほうが多い傾向にありますが、
まだまだ漆喰を使用されている家も多く見受けられます。また、漆喰がボロボロ痛んでいる状態にも関わらず、
そのまま放置されている方が多くいらっしゃいますが、それは今後の雨漏れも原因となりかねません。
もし今回の投稿を読んでいただいて、少しでも興味をお持ちになっていただけたら、今後は、
今までよりの屋根の上などを、気にかけて見るようにすることをお勧めします。
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