空き家対策特別措置法の目的
空き家による悪影響の懸念
最近のニュースで、古いビルの看板が落下し、実際に大ケガに繋がった事件も起こったように、建物は必ず朽ちてしまいます。
他にも外壁が歩道に落ちて、危うく通行人が被害にあいそうなケースもありました。
個人の持つ空き家が、大きなビルと同じ被害をもたらすとは言えないですが、それでも老朽化の結果、付近や周辺に悪影響をもたらす可能性は十分あります。
例えば次のような点で、空き家がもたらす悪影響が懸念されています。
・全体の傾き、主要構造の腐食 倒壊による被害
・屋根・外壁の剥離 飛散による被害
・設備・門・塀の老朽化 脱落や倒壊による被害
・浄化槽の破損・汚水の流出 衛生上の影響
・ゴミ等の放置・不法投棄 衛生上の影響、害獣・害虫の増殖
・景観計画に不適合 景観上の影響
・窓ガラスの破損・門扉の破損 不法侵入の危険
・植栽の不整備 害獣・害虫の増殖、道路通行上の影響
これらの特徴と悪影響は複合的に発生し、放置される期間が長ければ長いほど危険度が増すことを考えると、古い空き家ほど対策が必要なことを示しています。