屋根漆喰の補修方法・費用価格の相場
まずは、漆喰の特徴と効果について説明します。
・湿度が飽和状態のときは吸い、乾燥時は吐き出す天然の除湿&加湿材料
・ウィルスを抑制、大腸菌、黄色ブドウ球菌などの有害菌に対する抗菌性
・化学物質に代表されるホルムアルデヒドを吸収分解
・タバコやペットの匂いの成分を吸収する消臭効果
・二酸化炭素に反応し固まる性質があり、時が経つにつれ硬度が増します
1屋根漆喰の補修方法
漆喰に崩れがあると、その部分から雨水が浸み込んで雨漏りの原因になる可能性もあります。
ここでは、一般的な屋根漆喰の補修方法をお伝えします。
1古い漆喰を処分
まずは、表面の漆喰を専用ヘラで丁寧に取り崩します。その際は漆喰の下にある葺き土はそのまま残しておきます。
葺き土とは、漆喰を塗るための下地になる土のことです。表面が凸凹していると、漆喰が塗りにくく、また厚みにムラができるので均等にします。
2漆喰を塗りこむ
漆喰を隙間なく均一に塗ります。熨斗瓦から出ないように適量で塗ります。熨斗瓦より出てしまうと直接雨水が当たり漆喰の崩れる原因になります。
専用コテを使って漆喰の表面をならし、整えます。この際に雨仕舞いをしっかり考慮して、漆喰が多いようであれば減らします。乾燥すれば仕上げです。
自分で漆喰補修はしないほうがいいです。
「ただ漆喰を剥がして、塗るだけだろ」と簡単そうですが、実際にやるとなると、補修作業よりもむしろ下準備のほうが、手間が必要なのです。
例えば、「漆喰の購入」「漆喰を塗るコテ」「専用工具の準備」「足場の組み立て」「高所用の作業靴」などまだまだあります。
さらに一般の方が、屋根に登ると瓦を割ったり、漆喰を塗りすぎて、雨漏りの原因を新たに作ってしまうことになりかねません。手間と時間ばかりが掛かり、結局は形だけの漆喰補修になってしまいます。
逆に雨漏りが発生して、より高額な漆喰補修価格を払わなければならない状況になることもあります。
屋根漆喰の補修価格相場
4000円~7000円/メートル
一般的な屋根では、漆喰の長さは約60メートルなので、24万円~42万円ほどかかります。さらに、足場代が15万円~25万円程かかり合計39万円~67万円かかります。
漆喰補修価格を0円にできる方法
もしも、すでに火災保険に加入中でしたら、漆喰補修価格を実質0円にできるかもしれません。その理由は火災保険の「風災補償」です。
風災補償とは、風によって損害を受けた場合にその損害費用を保険会社がカバーしてくれることをいいます。
ほとんどの方は、漆喰の割れや崩れは100%経年劣化だと思われていますが、決してそれだけではありません。多くの場合が「経年劣化」+「風」や「地震」の影響で漆喰は傷んできます。
「地震」の場合は、地震保険に加入されていないと保険でカバーされませんが、「風」の影響なら、今加入されている火災保険で漆喰を補修することができます。もちろん屋根漆喰も屋根の一部なので「風災補償」の対象です。
漆喰のメンテナンスの頻度は、基本的には15年に1度程度です。しかし、お住いの地域の気候や漆喰を施工した腕によっては15年よりも短くも長くもなります。年に1度程度は、自分が見える範囲だけでも構わないので目視チェックしましょう。漆喰のひび割れや崩れがあれば、その都度メンテナンスをすることをオススメします。断然、マメにメンテナンスするほうが安くつきます。